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短い夏 [Scene]

夏は短い。いつも。
だけど今年はいつもよりさらに短かった。

23日は神奈川県独自大会の決勝戦。いつもなら甲子園で決勝戦というくらいの日。
運よく仕事が休みだったから午前は軟式、午後は硬式、両方テレビで観た。
なかなか点が入らない軟式。0−0で延長タイブレーク。10回、慶應が2−0で桐蔭学園に勝ち。
軟式は普段ほとんど見ないのだけど(高校野球というより夏の甲子園が好きなので)軟式と硬式の決勝ダブルヘッダーだったせいで観れてよかった。軟式と硬式が同球場で決勝ダブルなんて無観客ならではのことかな?
そして硬式は、相模やっぱり強かったなぁ……。正直、7回まではこのまま相洋が初優勝するんじゃないかとワクワクしてた。けど8回9回で相模の底力みたな〜。
神奈川4天王と言われてるけど、ベスト8ベスト16、だいぶ差が縮まってきてるような。来年あたり楽しみだな。

毎年毎年、楽しみで仕方ない夏の甲子園は中止。選抜に選ばれていたチームでの交流試合が6日間、16試合のみ。いつもの夏の4日分。
それでも、これがなかなか楽しめた。初日の明徳ー鳥取城北から逆転サヨナラだったり。智弁と中京も見応えあった。去年の決勝と同じ組み合わせになった履正社と星稜の試合もあった。
良かったと思うチームは帯広農。健大高崎に負けるだろうと思っていたら(失礼)見事に勝利。このチーム、もしも普通のトーナメントだったら、一昨年の同じ農業高校の金足農とまではいかないけど、何年か前の秋田の能代商とか青森の聖愛みたいな小さな旋風を起こすようなそういう面白いチームになってたような気がする。1、2回戦を僅差でするすると勝ち上がり3回戦強豪校とめちゃくちゃいい試合して負けちゃうみたいな。
個人的には磐城ー国士舘が今年のベストゲームかな。4−3という俺が面白いと思うスコアのいい試合だった。ルーズベルトゲームより4−3または3−2くらいでのしのぎ合いっていうのが観ててドキドキするんだよねぇ。
磐城は春の選抜があったら監督だったはずの先生が転勤してしまって現在は別の監督に変わっているから、特例で前監督が試合前のシートノックが認められてた。高野連、たまには気が利く。

いつもみたいに約2週間、勝手に熱くなって盛り上がっているのと違って、ほんとにあっという間に終わってしまったから、毎年の甲子園ロスが今年はない。ないというか、夏の大会中止と決まった時に軽く甲子園ロスになったのが交流試合があって少し楽しめたというか。
だから、いつものような強烈な夏の終わり感がなくて、なんとなく夏終わっちゃったのかなぁ、って感じ。これじゃあ森山直太朗もココロに流れない。

今年の高校3年生はほんとに残念だったと思う。悔しかったと思う。悲しかったと思う。これは野球に限ったことじゃないのだろうけど。
今年行われた各県ごとの独自大会と交流試合は記録としてはどういう扱いになるのだろう。やっぱり別物の記録となってしまうのかな。
それでもこの一試合、この一球、この一瞬にかけるプレーはちゃんと誰かの記憶に残ると思う。

ただ観ているだけの、ただのファンとして無責任なこと言ってしまえば、今年も甲子園は熱かった。
けどやっぱり、短かったな。2020年の夏。
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夏2019 [Scene]

関東もついに梅雨が明けるのかな。
台風は熱帯低気圧になった。明日あたり梅雨明け宣言って感じか。

今年の7月は雨や曇りの日が多くて、いまいち夏って感じがしてなかったのだけど、25日、地元の花火大会を見たら、あ〜夏なんだなぁって。

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さらに今日は横浜スタジアムで県大会準決勝。

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1試合目は2年続けて桐光学園の敗退を見ることになってしまった。去年は決勝で。今年は準決勝で。
日大藤沢は23年ぶりの決勝だってね。
2試合目は東海大相模と県相模原。土曜日だったし、横浜に勝って上がってきた県相の人気のせいか、内野席、レフト側スタンドは満員。ライト側スタンドもかなり埋まってた。1試合目の途中に着いたのだけど、内野はほぼ満席だから外野席へと案内されてた。1試合目が終わっても帰る客少なかったし。むしろそこからさらに増えた。
その県相、ほんとに再三のピンチを凌いで粘っていた。得点は2ランホームラン2本。まぁ、ホームランはねぇ。7回2点を返した時は、スタンドもだいぶ盛り上がっていたのだけど、8回力尽きちゃったか。
長かった8回の表、なんか見ていて永遠に終わらないんじゃないかと思わせるような相模の攻撃だった。さすがに強いな。
結果11−2の大差で8回コールドだったけど、7回まではほんとにいいゲームになってて見応えあった。
東海大相模は生で見るの初めてだったんだけど、ユニフォーム、テレビで見るより綺麗なブルーだったなぁ。
決勝、いい試合になるといいね。仕事だから見れないけど。

さてさて、今年も県大会から色々ありますね。大船渡の注目の好投手佐々木くん、決勝で投げずに敗退。
で、なんで登板させなかったかって叩かれたり。
投げたら投げたで、酷使し過ぎだと叩かれたり、投げなければまた叩かれたり。
なんなんだ。これ。ほんと大人がバカで嫌になる。
チームそれぞれ、監督と選手とその方針でいいじゃないか。周りがガタガタいうことじゃない。

ただ思うのは、もうそろそろやっぱり日程を考えた方がいいのではと。準決勝と決勝が連戦とか、どうなんだろうね。ちゅーか、よくないよねぇ。
あとはやっぱ2部制。1部は本気のチーム、2部は参加が目的のチーム。1部で勝たないと甲子園には行けない。どっちにエントリーするかはチームの判断。そしたらさ、試合数も減らせるし、日程にも余裕ができると思うのだけど。神奈川なんて特に。

甲子園の決勝で去年みたいな、いや去年に限らず、疲労が多すぎて打ち込まれ大量得点されてしまうこと何度もあった。
もうちょっといいコンディションで試合させてあげるようにできないものか。
観る方だっていい試合を望んでるわけだからねぇ。
結局、球数制限の議論になっていくのかなぁ。制限ってのが納得いかないと思うのだけど。わざとボール球を投げて打者と駆け引きするのが野球なのだから。

ま、今年の夏も大いに楽しみだ。ばっちり暑く熱くなってもらわないとね。
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甲子園 [Scene]

またひとつ夏が終わった。

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甲子園は夢だ。

大阪桐蔭、やっぱ強かった。去年のあの悲劇的なサヨナラ負けから1年、プレッシャーと戦い作り上げてきた素晴らしいチームだったと思う。アルプススタンドに挨拶した後、涙を流すキャプテンの中川くんにうるっときた。ベース踏み外してからの敗北、新チームのキャプテン、目標とした春夏連覇、ぶっちゃけ世間で盛り上がってた「秋田の、東北の夢」とかよりももっともっと具体的なものを彼は背負っていたと思う。

そして今年の夏はなんといっても金足農業。大フィーバーだったね。逆転サヨナラ2ランスクイズ、大興奮したな。決勝は残念なスコアになってしまったけど、ほんとに魅力的なチームだった。こういうチームが人気になるのはよく分かる。応援したくなるよね。
フィーバーのせいで、ちょくちょく話に出てたKKのPLを金農が追い詰めたあの夏はもう34年も前だったのか。あの試合観てなかったんだよなぁ。取手二高の優勝は観たのだけど。

高校野球はどこも応援しない。ちゅーか、どこも応援してる。
私立とか、公立とか、どうでもいい。
野球留学とか、県内出身とか、どうでもいい。
常連校とか、初出場とか、どうでもいい。
ただただ、いい試合を観たい。
選手にとっては3年間(というか2年半)しかなくて、毎年そのチーム、メンバーはその1年だけ。だから、余計なデータにとらわれず(いろいろ調べちゃうけどね)純粋にいい試合を観たい。
点の取り合いよりも、1~3点くらいの僅差のゲームの方が好き。ドキドキする。1球たりとも目を離せなくなる。

今年のベストゲームは、やっぱり金農-近江かなぁ。最後カッコよかった。近江の林くん有馬くんの2年生バッテリーの姿みて泣いた。ふたりともいい選手だったなぁ。特に有馬くんはキャッチャーとしても素晴らしいし、前橋育英戦ではサヨナラヒットも打ってる。また来年も観たい選手。
日大三高-平安の試合もよかった。勝敗を決めた8回裏の1点が押し出しデッドボールっていうのも高校野球らしい。

準決勝、金農-日大三、最終回がちょうど昼休みだったからスマホで勝手にドキドキしながら観てたんだけど(まぁ仕事しながらしょっちゅう途中経過チェックしてんだけどさ)みんなに言われるのね、「どっち応援してんの?やっぱり金足でしょ」って。いや~だからどっちも応援してないんだよ~。けど日大三高は好きなんだよね、小倉監督が。日大三は、生で優勝の瞬間を見た唯一の学校。2011年のこと。

今年からのタイブレーク、2試合ともたまたま観てたのだけど、導入前はどうなのかなぁと思っていたけど、これはなかなか面白いと思った。表と裏でいろいろな戦略、新しい駆け引きが見れそう。決着がつきやすくなるのはいいことだし。それにしても済美の逆転サヨナラ満塁ホームランには震えた。しかもポールに当たるっちゅう。テレビ観てて一瞬なんだか分からんかった。

それからレジェンド始球式も楽しめたな。

ひとつ残念だったのは、やっぱり日程。3回戦から決勝まで5日間で4試合は詰まり過ぎ。決勝の吉田くん、もう1回から見ていて辛かった。大阪桐蔭だし、いつかの常葉菊川の再現になるんじゃないかって……。案の定、5回降板。本来の力ではなかった。
せっかくの決勝戦、少しでもいいコンディションで出来るように日程なんとかならないのか。
いろいろなことが言われているけど、すぐにでも出来ることは、とにかく日程しかないと思う。

俺は球数制限っていうのは否定的。プロや社会人まで野球を続けられる投手の場合、本人、指導者、そしてチームの仲間でとにかく普段から考えておくことが大切と思う。高校で終わる投手じゃないのなら、チームメイトも仲間の将来をつぶすようなことはしないだろうし、そのことで控え投手が奮起することもあるかもしれない。そしたらチーム力上がる可能性もある。常日頃からチームでよく話し合っておくべきことで、指導者の責任が大きいと思う。そんな訳で、メジャーで大活躍してる大谷に高校時代は絶対無理をさせなかった花巻東の佐々木監督は素晴らしいと思っている。
その他、高校で燃え尽きる選手がほとんどだと思うから、そういう選手たちは思う存分燃え尽きさせてやらないと。腕が折れたっていいじゃん。いや、重い障害が残るようじゃダメだけど。甲子園で、あるいはそこを目指して燃え尽きる。その子の人生にとって、間違いなくプラスになるんじゃないかな。

あとね、思うのは県大会、2部制にしてしまうとか。1部は全国大会目指すチーム。2部は参加することに意義があるっちゅーチーム。どっちにエントリーするかは、もちろんチームで決めてよい。どんなに弱くてもやっぱ全国レベルの中でやりたいってチームもいるかもしれないし、そこそこだけどどうせ優勝は無理だから楽しくやりたいってチームもいるかもしれない。2部制にしてしまえば県大会の試合数は減らすことが出来る。投手の負担は減るんじゃないのかなぁ。まぁ素人考えですが。

あ~、ついつい、長文。
今年も盛り上がった。100回大会。100回だよ。すごい歴史だよね。

閉会式、甲子園の空にかかった虹。うっかり泣きそうになった。
秋田の空にも虹がかかったらしいね。

甲子園は夢なんだよ。

47歳になった今になっても、永遠にかなわない夢。
甲子園じゃなきゃダメなんだよ。
夏の甲子園の期間、俺は10歳の頃の、毎日素振りしてた、本気で甲子園目指してた、あの時と同じ気持ちで試合を観てる。だから俺には、今年の30歳下の選手たちでさえ、憧れのお兄さんのように見えてしまう瞬間がある。
リトルリーグに入ってた。卒業生には横浜高校初優勝の時の投手、愛甲さんがいたとこ。身体小さかったけど、毎朝早起きしてランニングしてたし、ほんとに努力してた。レギュラーナンバーもらってた。けっきょく、家に金がなくてリトルリーグのあとのシニアリーグに入れさせてもらえず、ちょっとひねくれちゃったんだけど……。

本気で甲子園を夢みたことなんてない奴らが、暑いから京セラドームでやればいい、なんて言う。
まるで分かってない。
夢見ることも難しい世の中で、甲子園はこんな素敵な夢を見せてくれる。
悪いが俺はまだ夢見てる。
どっか、監督やらせてくれないかなぁ……(笑)

サヨナラ負けした近江の選手たちが、砂を集めながら口ぐちに叫んでた。
「甲子園たのしかったな」
「ありがとう」
「甲子園ありがとう」
「高校野球最高や」

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甲子園は永遠に夢だ。

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あと一歩 [Scene]

横浜スタジアムに行った。
7月、仕事休みの日が近くの球場で県大会の試合のない日ばかりで、今年は観に行けないかと思っていたのだけど、台風の影響で1日ずれたから、最後の最後、北神奈川の決勝に行くことが出来た。

前日、南神奈川の決勝、鎌倉学園は残念だったなぁ。横浜高校は昔から応援してたし、今横浜市民だし好きなチームなんだけど、やっぱり出身地の鎌倉の、子供の頃住んでた家から徒歩15分なんていう学校が甲子園に行けるかもってなったら、そっちに肩入れしてしまう。鎌学けっこういいとこまでいくことあるんだけどね、まだ甲子園には行ってない。またいつか、期待したいなぁ。

北神奈川は慶応義塾-桐光学園。バックネット裏で観戦。
3回までで慶応5点取ってワンサイドの感もあったのだけど、いやいや「逆転の桐光」このままじゃ終わらんだろうと思ってた。
8回表終わって7-1。その裏、桐光代打の選手がホームラン。そこから4点を返した。2アウト満塁で一巡してホームランを打った選手。残念ながら三振だった。2アウトだから外野に抜ければ2塁ランナーもホームに突入するだろう場面だったのだけど。あと1本が……。
応援もメチャクチャ盛り上がってた。バックネットから3塁側、青いメガホンがたくさん揺れて、声援も大きく一体感があったなぁ。
結局「逆転の桐光」はならず、7-5で慶応の優勝。慶応は10年ぶりの夏の甲子園なのか。おめでとう。
いい試合だったなぁ。

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このシーンはいいよねぇ。慌てて写真撮ってみた。

基本どこも応援しないっちゅーか、どっちも応援してるっちゅーか、高校野球だと試合中負けてる方応援しがちだけど俺はあんまりそういうこともなく、ただただいい試合が観たいと思って見ている。でも勝敗が決まるとつい敗者の方のこと考えてしまう。
今日の試合、ほんとあと一歩、あとヒット一本っていう試合だったし。
悔しいだろうなぁ。
勝つことより負けることの方が多い人生なんで……なんかそっちに感情移入しちゃうんだよね。

今日で代表校全部決まった。今年は100回記念大会ってことで、テレビ番組もたくさん特集組んでるし(録画予約済)楽しみだなぁ。
毎年、夏だけ、盛り上がる。春の選抜とかぜんぜん見てない。夏の甲子園が好きなんだよねぇ。大好きな夏の一部として。

けどやっぱり、そろそろ考えた方がいい気はする。もう昔とは気候が違う。なにしろ暑い。
今日、西東京の決勝は日大三高がサヨナラホームランで優勝したみたいだけど、日大鶴ケ丘の投手は試合後に熱中症で搬送されたって。球数も150球超えてたみたいだし。
たとえばさ、素人考えだけど、朝8時から2試合、間空けて午後3時か4時から2試合、第4試合はナイター前提で、みたいに暑い時間をさけて出来ないのかね。日程もあと2日、せめて1日でも休養日を入れられないものか。
いやぁ、イメージは真夏の青空の下ってもちろん思うんだけど、そんなこと言ってられる気温じゃないと思う。
指導者も昔みたいな考え方は変えなくちゃダメだろう。勝つことだけしか考えられない指導者はもう指導者と呼べない時代だと心した方がいい。
中には「ドームでやれ」みたいなこと言ってる著名人がわりといるけど、それは選手たちの夢、分かってないんじゃないのって思う。甲子園はたぶん、代々受け継がれてゆく夢だと思うんだな。選手にとっても、OBにとっても、ファンにとっても、俺みたいなまったくの部外者にとっても。夢は大切。

高校生なんてまだまだ子供だからねぇ、大人がちゃんとしないとね。でもだいたい、大人がダメなんだよなぁ。いつの時代も。この国は。
そういう俺も大人か……。
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50+1 [Scene]

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Your memories are always in our 50 songs.

R.I.P. Mr.KARASAWA






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希望の国 [Scene]

人々を救済するはずの宗教なのに、人々は信仰のために殺しあう。
人々を幸福に導くはずの政治なのに、人々は政策のためにいがみ合う。
人はパラドックスの中でしか愛し合えないのか。
それはきっと何百年も昔から。
誰もがしたり顔で言う。
「目に見えることだけがすべてじゃない」
と。
そんなことはたぶん知ってる。
でも、分かったふりはしたくない。

1月に書いた詞に曲をつけた。
近いうち、どこかで歌おうと思う。

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「希望の国」

夜がまた終末に近づいてくけど
知らないふりしてふたりは歩く
テレビやウェブサイトで目にするニュースが
全部ウソならよかったのに

こんなに絶望溢れてるから
こんなに君を愛せるのかな

それにしても今夜 星が綺麗だ
11月の風は透き通って
ベイエリアの夜 大さん橋の上
この目に映ることだけがすべて

先の見えないふたりだから
こんなに君を愛せるのかな
これが最後の夜だとしたら
もっと君を愛せるのかな

Harbor Light Starry Night Innocent Sky
はり裂けてく未来
Harbor Light Starry Night Innocent Sky
他に誰もいない
Harbor Light Starry Night Innocent Sky
滅びてゆく世界
Harbor Light Starry Night Innocent Sky
ふたりの世界
この目に映ることだけがすべて

こんなに絶望溢れてるから
こんなに君を愛せるのかな
先の見えないふたりだから
こんなに君を愛せるのかな

もしもここが希望の国でも
こんなに君を愛せるのかな
みんな笑ってる希望の国なら
もっと君を愛せるのかな

希望の国なら
もっと君を愛せるのかな
もしここが希望の国なら
ずっと君を愛せるのにな



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選挙 [Scene]

「ねぇ、選挙って行ったことある?」

 もう、ずいぶん昔のことだ。十五年近く経つのかもしれない。あの頃僕は、青果市場でアルバイトをしていた。市場の朝は早い。そして仕事終わりも早い。だから僕は、晴れた日の午後はほとんど、近所の大きな公園で唯一の趣味である絵を描いて過ごした。中学、高校と美術部に在籍していたが、美大の推薦は取れなかったし、進学する気もなかった。その程度の実力だ。ただ描くことは好きだった。描いている時だけは他のことを何も考えなくていい。
 夕暮れまで公園にいると、よく一人の女の子に会った。彼女は小さな犬を散歩させていた。ジーンズのよく似合う女の子だった。いつの間にか挨拶をするようになった。そしてそのうち軽い話をするようになった。
「かわいい犬ですね、男の子?名前はなんていうの?」
「すかんく」
「え?なんで……?すかんく?」
 なんでも彼女が好きなロック・バンドの曲名から付けた名前らしい。僕はそのバンドはおろか、音楽のことはほとんど知らなかった。
 それから晴れた日の夕暮れには、すかんくが僕のイーゼルの周りで遊ぶようになった。そんなある日彼女が言った。
「あなたの絵、私、けっこう好き」

 いつの間にか僕たちは付き合うようになっていた。そして、一年も経たないうちに、僕たちはペット可の賃貸マンションに引っ越しをした。二月の終わりの寒い日だった。
 二人と一匹の暮らしが始まって一カ月余りが過ぎた頃、夕食後、キッチンで洗い物をしていた彼女が言った。
「ねぇ、選挙って行ったことある?」
 一度もなかった。まったく関心がなかったから。「一回もない」と答えると、彼女は「ねぇ今度行ってみようよ」と言いながら水を止め、手を拭いて、小さなソファに座りテレビを眺めていた僕に「投票のご案内」と書かれた封書を持ってきた。
「行ってみようよ。今度の日曜」
「選挙かぁ……。でも、誰に投票したらいいかなんてさっぱり分からないよ」
 そんな僕に彼女は「勘でいいんじゃない?」と楽しそうに笑った。

 投票日は穏やかな春の日だった。投票所は小高い丘の上にある高校だった。僕たちはすかんくの散歩も兼ねて坂道を登った。校門のすぐ脇に大きな桜の木があって、すかんくはひらひらと舞い落ちる桜の花弁が気になるみたいで少しはしゃいだ。そんなすかんくを僕は抱きあげて門を通った。
そして、すかんくを入れた専用のお出掛けバッグを肩にかけ、僕は初めての投票をした。
 校舎を出て歩き始めた時、彼女は少し周りを気にしながら小さな声で言った。
「なんか、ちょっと、大人になった感じだよねぇ」
 僕は答えず、ただ少しだけ笑った。桜がとても綺麗だった。
 その日の午後、僕は色鉛筆で簡単な絵を描いた。桜の舞う坂道を二人と一匹が歩いている絵。彼女はすごく嬉しそうだった。

 あれからもうどれくらい過ぎたのだろう。僕たちの暮らしは二年ほどで終わった。理由は、今となってはもうよく分からない。いつの間にか始まって、いつの間にか終わった季節だった。
 彼女がここを出ていく時、「この絵、ちょうだい」とあの日の絵を持って行った。僕はその春、アルバイトを辞めて就職した。
 その後、彼女とは一度だけ会った。すかんくが亡くなった時。別れてから数年が経っていたが、電話をくれた。最後に会いに来てほしいと。火葬場で会った時、すっかり大人になった彼女の隣には男の人がいた。

 テーブルの上に「投票のご案内」と書かれた封書がある。僕はふとキッチンの方を見る。あれ以来、投票には出来る限り行くようにしている。政治のことも昔よりは分かるようになった。絵は、もう何年も描いていない。
 今度の日曜日、僕は一人でまた、あの坂道を登るだろう。彼女はどこかの町の投票所へ、もしかしたらかわいい子供の手をひいて行くのかもしれない。

「ねぇ、選挙って行ったことある?」

 ただ、想い出しただけだ。



っていうのは、今、急に思いついたフィクション。
あ、投票には行きますよ。
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そのままでいいさ [Scene]

今は普通にあるけど、昔は無かったものって何?と聞かれたらなんて答える?
まぁ、だいたいケータイとかスマホっちゅー答えがほとんどだろうと思うのだけれど、今日の気分はアボカド。
アボカド、いつから日本に来た?
アボガドではなくアボカド。
アボカド、けっこう好きなんだよ。昨夜もアボカド入りねぎとろ丼食った。クア・アイナ行ったらアボカドサンド食うね。肉嫌いだし。
そんな訳で、満を持して、今日のお弁当はアボカド豆腐を持って行ったんよ。いつもはケンちゃんか普通の豆腐か夏になると出る枝豆豆腐なのだけど、ちょっと値段高めのアボカド豆腐ついに買って持って行ったんよ。
張り切って一口食べた。
げげ~、ちょーまずい。
二口食べた。ちょ~まじ~。
仕方がないから醤油探してたっぷりかけてみた。そんでもまじー。食えたもんじゃない。ショック。
3分の1くらい食って同僚にあげた。が、まじぃって言ってた。
俺のお弁当って、豆腐が無いと白米しかない訳。しょーがないから、カップラーメン食った。がっくし。

こんばんにゃ、ONOchanです。

雨ですねぇ。西の方は梅雨入りしたのか。こっちもこのまま梅雨入りか?
別に嫌いじゃないのだけど……。散歩に行けないからなぁ。

この前、仕事帰りに西の空を見たらいい感じだったから、遠回りして夕焼けを見に行った。ほんとはちゃんくると行きたいのだけど、時間的に間に合わない時は帰りにひとりで行ったりすることもたまにある。だいたいお散歩リーダーのちゃんぷるが行き先に公園を選ぶとは限らないし。

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綺麗だったなぁ。
綺麗な夕焼け見ると「ダンデライオン」流れるよ。



言葉より~未来を信じた~
好きだなこの曲。

俺たちはいくつもの未来を信じる たとえそれがすべて叶わないとしても

いいじゃない?信じてみましょうよ。暗い毎日だけど。

さて、カリブですね。
7日のBCは4月に続いてゲスト・ヴォーカルでヒロコちゃん出ますよ。
前回よりいいアレンジになった。はず。??。
BC史上、もっとも爽やかな、清涼感のある、ポカリスウェットのCMのようなライヴになることでしょう。
夕刻の東京に海岸線の夜明けの風が吹きますよよよ。

6日(もう今日だね)はKING OF PIRATESで出演します。パンクロック・オンリーのオンリーワンズ。楽しみだなぁ。
パンクロック連発久しぶりなもんで、ダウンピッキングの練習しすぎて、右ひじから下が、コンクール直前にピアノの練習をしすぎた「少女に何が起こったか」の野川ユキ(キョンキョン)のように腱鞘炎みたくなってしまったが、ダウンピッキングだけは元パンクスのプライドにかけて根性見せねば。エイト・ダウンピッキングは別名“根性”でもある。
そんで7日のパイレーツはボウイ・オンリーのオンリーユー。

では、ライヴハウスで会いましょう。


渡辺 伸一presents
『カリブの海賊 vol,22』
〜祝☆カリブ11周年 2Days Special〜


6月6日(土) at 荻窪club Doctor

OPEN/START 16:00/16:00
前売/当日 ¥2500/¥3000

THE CANDY STRIPS
LOOSE RIDER
THE HIGH STAKE GAMBLE
DRAGON☆FLY
第一コンバット
KING OF PIRATES
etc...

*ONOchanとNOBUがKING OF PIRATESで出演します。21:00~。
注・BCでの出演はありません。


6月7日(日) at 大塚hearts+

OPEN/START 16:00/16:00
前売/当日 ¥2500/¥3000

the69 (shinichi watanabe & his band)
ゴロバン
東京ネイルキャッツ
EL CAT
A.G PAEROS
BC5AM
KING OF PIRATES
etc...

*BCは16:30~の出演です。
*ONOchanがKING OF PIRATESで出演します。21:00~。

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風景 [Scene]

夏です。すっかり夏です。早くも夏バテ気味です。うなぎ食わないと。

こんばんにゃ、ジャニーズの仕事人にもすっかり慣れてしまいましたONOchan DEATH。

夏になると「♪ときは~め~ぐり~」とうっかり口ずさんでしまうのはなぜでしょうか?仙台には子供のころに一度行ったことがあるだけなのに。

この前、ふらっと城ケ島に行った。

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夕暮れがきれいでいい感じだった。

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ちゃんくるも張り切って灯台まで登った。

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北原白秋の詩碑が建ってた。記念館もあったのだけど、休館日だった。

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横浜と違って、夕暮れは涼しかったなぁ。

そんな感じで44回目の夏が始まりました。まだ44回目か。

それはそうと、いよいよ県代表は残すところ愛知のみ。
先週、休日に保土ヶ谷球場で予選を観た。横浜対湘南と山北対立花学園。球場に着いてから横浜のピッチャーが10連続奪三振で、こりゃあ横浜、今年もつえ~なぁ、と思っていたのだけど、準決勝で負けてしまったね。湘南高校は同じ学区だったから頑張ってほしかったのだけど。まぁ、俺なんかどう頑張っても入れないトップクラスの進学校だけど。
横浜、たしか去年のレギュラー9人のうち8人が2年生だったのではなかったかな?今年はそのメンバーが3年生だし、10連続奪三振なんか目の前で見ちゃったし、今年の神奈川は横浜間違いないっしょ、とかいろんな人に言っちゃったんだけど、やっぱり高校野球はどうなるか分からんね。

で、思い出したのが、ずいぶん昔のことだけど、石川県代表で学校創立2年目の遊学館がたしかベスト8まで勝ち上がったんだよね。創立2年目だから当然全員1、2年生だったわけ。で、来年も来るなぁと思っていたら、次の年は予選で負けてたっていう。高校生の1年間っていうのは、きっと今の俺の1年間とは比べものにならないくらい成長したり、大きな変化があるってことなんだろうなぁ。

石川県といえば決勝はすごいことになってたね。
星稜、8-0から9回裏に9点取ってサヨナラゲームなんて。日本はもとより海外でもミラクルなんて報道されていたらしいけど、もう、ここまできてしまうと、俺には悲劇としか言いようがない。いや~、ユーチューブで最終回、ノーカットで見たけど、俺はどうしても甲子園を目の前にしてあとアウトひとつ届かなかった小松大谷の選手に感情移入してしまう。1アウト1、3塁でショートゴロ、ダブルプレー取れなかった。あぁ無情。
8点差をひっくり返されるなんて。決勝戦でなければコールドゲームの点差なのに。悔しかっただろうな。
星稜には甲子園でもいい試合を見せてもらいたい。

しかし、8点差からの逆転勝利はこれまででも最大点差らしいね。しかも9回の1イニングだけで逆転するとは。

他にも、またまた日大東北に9回4点差を追いついて延長サヨナラで出場を決めた福島の聖光とか、智弁和歌山に延長サヨナラの市和歌山とか、逆転サヨナラ3ランの新潟の日本文理とか。劇的な決勝戦いっぱいあった。日本文理と言えば、2009年の甲子園決勝、6点差9回2アウト2ストライクから1点差まで追い上げた中京との試合を思い出すなぁ。あれは熱くなった。

それから、大阪の決勝。事実上監督不在のPL。しかたなく野球未経験の校長が監督として入ってるけど、選手自身が作戦を立ててここまで勝ち上がってきた。最後にサインを出してた14番の選手が代打で出た。負けちゃったのは残念だったけど、よくやったよなぁ。ヤフーの検索ワード急上昇に「代打、俺」って入ってるよ(笑)。

もうすぐ始まる選手権。もちろん今年も決勝の日は休み取ってある。なんだけど、もしも雨とかで1日順延しちゃうと、その日はBCのライヴと重なっちゃう。困ったな。夏の大会は雨で延びることはあんまりないから大丈夫かな。

甲子園は大好きな夏の風景のひとつ。今年はどんなシーンが見れるのかな。楽しみ。

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2011310 [Scene]


ただの夜
いつもの夜
変わり映えしない夜
最後の夜

食卓
ただの食卓
いつもの食卓
特に豪華でもない食卓
二度と囲めない食卓

約束
ただの約束
いつもの約束
ほんの些細な約束
守ることが出来なかった約束


ただの花
いつもの花
春を告げる花
一緒に見るはずだった花


ただの道
いつもの道
君を追いかけて走った道
たった一人で歩く道

喧嘩
ただの喧嘩
いつもの喧嘩
たいしたことはない喧嘩
仲直り出来なくなった喧嘩


ただの夢
いつもの夢
どこにでもあるささやかな夢
叶うことのなかった夢


ただの声
いつもの声
私のココロに響く声
新しい言葉を言わない声

笑顔
ただの笑顔
いつもの笑顔
すべて許してくれる笑顔
皺の増えることのなくなった笑顔

匂い
ただの匂い
いつもの匂い
あなたが火をつけた煙草の匂い
空に消えてしまった匂い


ただの歌
いつもの歌
君が口ずさんでいた歌
もう聴こえない歌

キス
ただのキス
いつものキス
なんとなくしたバイバイのキス
吐息だけが残っているキス

おやすみ
ただのおやすみ
いつものおやすみ
また会えると思っていたおやすみ
最後の言葉になったおやすみ

3月10日にどれだけの物語があったのだろう
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