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またひとり [Book]

どんどんロック・スターがいなくなっていく。
もうそういう年齢になった。仕方がない。

5年前、原発事故後の犬しか歩いていない福島の町を見て「五年間」のカヴァーをしようと思った。
カヴァーと言っても、対訳を自分の言葉に直した、部分的に勝手に変えた日本語でポエトリー・リーディング形式だったのだけど。

初めて知ったのは「ブルー・ジーン」だったけど、俺はやっぱグラム期が好きかなぁ。

R.I.P.

0111.JPG

「FIVE YEARS」

マーケットスクエアを通り抜けると
母親たちがため息をついていた
我々にはもう5年間しか残されていない
もう泣くことしか出来ない
知らせに来た男はそう告げて泣いた
大地はすっかり汚されている
ウソを言っている訳ではなさそうだ
彼の顔は涙でぬれていた
僕は聞いた 着信音 ラジオ
大好きなメロディを
僕は見た 少年やオモチャ
そしてテレビの中に電気の銃口を
あらゆる人を記憶につめ込み
僕の頭は痛みが激しい
予備のスペースは残されちゃいない
僕はそんなにたくさんの人間が必要だと思ったことはなかった
僕と同い年の女の子は気がふれて
小さな子供をぶっていた
黒人が彼女を引き離さなかったら
きっとその子を殺していたに違いない
兵士たちは壊れた銃をかかえ
高級車のタイヤをじっと見つめている
警官は跪いて牧師の足にキスをし
それを見ていたゲイは嘔吐した
僕は想った
アイスクリームパーラーで君を見かけた時のこと
君は冷たいミルクシェイクを飲んでいて
笑って元気に手を振った
君が知るなんて思っちゃいない
君がこの歌に登場することを
雨が降っていて寒かった
まるで架空の演劇のように感じていた
ママのことを考えたら帰りたくなった
ママのことを考えたら・・・・・・
君の顔 君の声 君の民族
美しい君 たとえこんな世界でも
君に歩いてほしいんだ
君に
歩いてほしいんだ

Five Years 目に焼き付いて離れない
Five Years なんて悲しい風景なんだ
Five Years 我々にはもう5年間しか残されていない

5年間しか残されていない

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