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モッズ35周年 [My Life]

1986年5月18日 日比谷野外音楽堂 THE LAST WORD TOUR
モリヤンのMC
「解散はしません。ボロボロになるまでやって、博多に帰る時は胸張って帰ります」

その言葉の意味と重さを30年後に思い知らされた。

15日、約束の地、野音。モッズ35周年。
足を引き摺りながら動き回る満身創痍のモリヤン。がっちりサポートするメンバー。
もうね、ほんと、続けてくれてるだけでいいの。たとえば椅子に座ってたっていいの。それなのに、あんないいライヴやるなんて。
いいライヴっちゅーか、いいとか悪いとかそんなことじゃなくて……。ん~説明のしようがない。

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この角度。この距離。俺の席は30年前初めて野音に来たあの日と同じような場所だった。まぁ、あの頃はライヴ始まったら席なんて関係なくなっちゃってたけどね。

「いつもならこれくらいから暗くなってくるんだけど……」(周年の野音はいつも6月ごろだから)ってMCから始まった「Teenage Blue」。
ふと空を見たら満月。

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いや、満月は今日だったみたいだけど。そんなことどうでもいい。

♪かまいはしないさ 屋根の上から誰かの目

そこには月があったんだよ。なんて美しい「Teenage Blue」。

それから、すっげ~懐かし「Bunny Girl」。高校生の時、文化祭でやったなぁ。
アンコール1回目の「Loose Game」「Garage Wonderland」からの「Tomorrow Never Comes」。熱くなったな。
もちろんモッズは常に「今」のバンドだから、周年ライヴだからって懐メロ大会、シングル曲大会なんかにはしないで、最近の曲もしっかりやる。
ゲーノージンみたいなロックバンドには到底出来ないライヴ。35年間ライヴやらなかった年はない。こんなバンド世界でみてもいないんじゃないかと思う。

記録とか歴史とか、ほんとはどうでもいいんだと思った。本物のロックンロールは。もしかしたら、レコードやCD、DVDさえ無くてもいいのかもって。ステージにも客席にも「今」しかなくて、終われば何もなくなってもいいのかも。ただ記憶だけが残って。その記憶を持ってる奴が全員いなくなったら、それで終わり。それでもいいのかもって。モッズは「過去」でも「未来」でもなく「今」だった。いつも。

チケットが発売日の午前中に売り切れたから、取れなかった友達が何人かいたんだけど、みんな来てて。野音は約束の地だからさ。
で、まぁ、外で聴いてた奴もいるけど、だいたいの友達がなんとかチケット手に入れることが出来てよかった。チケットないのに遠方から来た奴もいたしね。

終わってから打ち上げ誘われて、居酒屋に行ってみたら久しぶりに会う人がたくさんいて、うっかり時間を忘れて盛り上がってしまい、お約束通り ♪列車には乗り遅れた~。
まぁ、行けるとこまで行って、仕方ない、タクシー乗っちゃった。タクシーって、俺の感覚じゃなんかロックじゃねぇなぁ。とほほ。

モッズの35年にはぜんぜんだけど、来年、実はBCは15周年。BCっていうバンドはね。けど、今の3人が揃ったのは1年後だったから、本当の意味での15周年になるのは再来年かな。10周年ライヴもそういう数え方したし。
もうほんと、いつ終わるか分からんじゃん。死んでしまった同級生も、友達も知り合いも、何人もいるし。だから、ひとつひとつのライヴで、ライヴだけじゃなくて、生きることにおいて常に「今」を積み重ねていきたいと思う。怠けることも全部含めて。ただ、とにかく、ボーっと流されたくはないなぁ。
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