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青春 [Others]

またしつこく、野球の話。

甲子園終わったと思ったら、軟式の方すごいことになってたね。準決勝、中京対崇徳。延長30回で決着つかずっていう記事を見て、昨日今日と気になっていたんだけど、結局、今日午前、延長50回、中京が3-0で勝ったって。そして引き続き午後に行われた決勝戦も中京が勝ったって。

延長50回を戦った両チームの選手、相当疲れているだろうけど、きっと素晴らしい青春の想い出になるに違いない。甲子園の最高試合と呼ばれた時の簑島と星稜の選手たちのように、両チームの選手にはきっと友情が芽生えているかもしれない。特に50回を互いに投げ抜いたピッチャーの2人には得も言われぬ絆が結ばれたかもしれない。
なんて青春。

こんばんにゃ、青春の蹉跌ONOchanです。

で、やっぱりでましたね、球数問題。

去年から球数制限、延長タイブレークの話題が度々出ているけど、夏の甲子園を毎年ただ楽しんでいるだけのまったくの傍観者として、素人ながら思うことがある。
高校生の健康を害してしまうような投球数。選手生命を断たれることもある。障害が残ってしまうこともある。それを防ぐための球数制限。
だけど、俺はこの議論を目にするたびに、何か違和感を感じていた。それがなんだか、なんとなく分かった。
それは球数制限論者は選手のココロを置き去りにしているってことなのではないか。

桑田やダルビッシュのようなスーパースターが球数制限をした方がいいと言っているけれど、このルールを一律にどのチームにも適用してしまうのはあまりにも残酷ではないのか。
たとえば、人数ギリギリで参加しているチームなんか投手がひとりしかいない場合、勝ち上がることは不可能に近い。もう2度と「さわやかイレブン」なんて登場しない。
PL学園なら、エース級の投手が何人もいるだろう。ダルビッシュには他の学校ならエースだったに違いないメガネッシュ(真壁くんだっけ?)というすごいリリーフ投手がいた。
けれど、もし無名の県立高校に超高校級の投手が入学したとしても、甲子園の夢なんて見ることも出来ない。そんな学校に全国に通用する投手が2人もいるわけがないのだから。全国級の投手を2人揃えられなかった時点で、君たちの夢はあきらめなさいとでも言うのか。
高校野球のほとんどの選手が、将来野球じゃ食っていけない奴らだと思う。思う存分やらしてやれよって思う。

じゃ、野球で食っていける奴をどうするか。
結局この球数制限の話もここが一番の問題なのだと思う。金になる奴を潰すなっていう、大人の事情も含む。

思うに、指導者次第なんじゃないのかなぁ。
将来性のある選手は大事に育てる、無理はさせない。なにより重要なのは本人の意思確認。野球で食っていきたいのか、それとも高校野球で燃え尽きてもいいのか。高校生に「どうする?」と聞けば「投げます」と言ってしまうのは当たり前という意見も多いけれど、それは高校生を馬鹿にしすぎ。そりゃ試合直前に聞けば「投げる」というのは当たり前だろうけど、常日頃から話し合い考えておく。選手どうしでも考えさせる。仲間の将来のことなんだから。

それでも、自分の人生を棒に振っても、仲間のために投げるっちゅー奴には投げさせればいい。そういう奴は、もしそれで選手生命が絶たれたとしても、後悔しないって。
悔しがるのは金儲けし損なった大人だけか。

だいたい、高校野球をやりすぎて選手としての寿命がきてしまったからといって、そいつの人生が失敗だなんて、誰に言えるのか。それが間違いだなんて誰に言えるのか。

そもそも、人生なんて棒に振るものだ。
ほとんどの大人が身に覚えあるだろ。

自身の精神論を持ち込んでしまう監督もどうかと思うけれど、正論を言う大人たちや野球で大成功した人たちの尺度で測ったルールではなく、選手のココロに寄り添った結論がでればいいと思う。
日程の見直しとか、まだ出来ることはあるんじゃないのかなぁ。

と、まぁ、俺が考えてもしょーもないことを真面目に考えていた訳ですが。

おととい、録画してあった「きみに読む物語」という映画を観た。あんまり観ないラヴストーリー系だったけど、なかなかいい映画だった。
簡単に言えば、ひと夏の恋を永遠に変えてしまったじいさんとばあさんの話。あ、ちょっと簡単にしすぎか。

いいですねぇ、ひと夏の恋。憧れちゃうなぁ。お前いくつだよって突っ込まれそうですが。俺にもあったかなぁ……。なんかあったかもなぁ、十代の終わりに、とても熱くてとても短い季節が。

映画では、材木屋で働く青年と恋に落ちた17歳の娘に富豪の両親が言う。どうせひと夏の恋だと、若い過ちだと。
けどねぇ、ひとつ言えることは、大人が鼻で笑うような、もしくは顔をしかめるような、そんな「過ち」こそが青春を輝かせる。

過ち続けて40数年、けっして悪い人生じゃないぜ、青春の蹉跌ONOchanでした。
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