Hello,City Lights [Book]
せっかくの万葉の湯ですが、僕は足湯にしか入れません。体質(笑)ですかね?
そんな訳で、僕はひとりリラクゼーション・ルームでキンドルで(薄暗いからね)読書してました。
もうだいぶ経ってしまったんだけど、映画「オン・ザ・ロード」観に行った。
友達がチケット当たったとかで一枚くれた。嬉しい。イトちゃんありがとう。
ビートです。ジャック・ケルアックです。路上です。
しかも監督が「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレスときたら期待しない訳がない。
イトちゃんがチケットといっしょに送ってくれたチラシには佐野さん(当然)とかマーシー(当たり前)のコメントも載ってる(あれ?辻は?)。期待膨らみまくり。
で、観た感想ですが、ん~、いまいち、かっ?
やっぱり映画は難しかったか?ゲバラの若き日の旅を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」のような決定的な大きな山場が「路上」にはないんだった。
2013年に2時間の映画の中でビートの精神を描こうとすると、ドラッグとフリーセックスばかりが強調されちゃうのかな。70年代か、せめて80年代初期に映画化だったらよかったのかも。50年代をまったくリアルに感じられない今ではちょっと遅すぎたか。
けど、サル・パラダイス役の俳優はなかなかよかったと思うし、原作にある儚さっちゅーか切なさっちゅーか、そういう感じは出ていた所あるから決して悪くはなかった。期待しすぎたか。
若い人が観たらどうだったんだろ?予備知識なしで観た方がビート入門として面白かったのかなぁ。
俺が観に行った時には年輩の方もけっこういて、それこそビート・ジェネレーションにもろ影響受けちゃったっていう世代くらいの人たちだったけど、映画、どう思ったかな?
そんで、「路上」再読。
俺が持ってるのはもちろんこれ。鈴木英人のカヴァー。タイトルはなんと言っても“路上”。やっぱ邦題は「路上」がいいよ。
やっぱり本で読んだ方が面白かった。
この前、本屋に行ったら新訳の「オン・ザ・ロード」とっくに文庫になってたんだね。知らなかった。パラパラっと見たらページごとに訳注が載ってて読みやすそうだった。これもいつか読んでみたいなぁ。
ハード・カヴァーのこっちも欲しいけど。飾っておきたい(笑)。
オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)
- 作者: ジャック・ケルアック
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: ハードカバー
そんな感じで、今は「地下街の人びと」再読中。ついでにギンズバーグとケルアックの詩集も読もうと思って本棚から出してきた。「裸のランチ」は読まないけどね。あれは飾っておくものだから。
ちなみにアルバム「明日なき世界の明日へ」のブックレットに載せてある「明日へ」っていう詩はビートをちょっぴり意識して書きました。朗読が前提だったしね。
そんな感じで、俺にビートを教えてくれた人と言ったら、もちろん佐野元春。
ちゅーことで今日は佐野さんのドキュメンタリー映画「Film No Damage」を観に行った。ドキュメンタリーって言ってもほとんどライヴシーンだったけどね。
30年くらい前のR&R NIGHT ツアーの映像なのかな?俺がまだ佐野さんの音楽を理解する前のライヴ。やっぱり中学生の俺はカッコよさ重視だったからね。モッズとかの方が好きだった。見た目カッコ悪いでしょ、佐野さんって。佐野さんの音楽や詩を理解できたのはもっとだいぶ後だったからなぁ。
「ガラスのジェネレーション」とか見たことある映像もあったけど、「ハート・ビート」はかなりよかった。
しかし、ちょっと曲が少ない。もうちょっと観たい曲あったんだけどな。「ダウンタウン・ボーイ」とか「君を探している」とか。
まぁ、それでもけっこう楽しめた。このライヴ、完全版っちゅーのは出さないのかねぇ。
そんな感じ。
で、Hello,City Lights って訳。
あ、「ムード・インディゴ」っていう映画の予告をやっていたんだけど、これ、ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」だったのね。これは楽しみだなぁ。この原作で失敗はないだろう。長瀬正敏とともさかりえで映画化した「クロエ」もよかったし。
公開までに「うたかたの日々」も再読するかな。
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